疲れをとるクラシック音楽

すべてのエントリーは書きかけ/はてなブログは使いやすいね

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

西池袋にクラシック音楽を流すバーがあった――モーツァルト:クラリネット協奏曲/ブラームス:間奏曲集

池袋で所用を済ませたあと、人から聞いた西池袋のAというバーに行って、妙なことが気になった。樽に入ったシングルモルトも、ちょっと気の利いたナッツも、照明も店員のサービスも申し分ない。カウンターも、さほどいい板ではないが居心地は悪くない。では…

宇宙空間のような音楽をシンセで演奏した偉業――ドビュッシー「月の光」

前回、疲れというものが神経ではないかと書いたが、そんなことはどうでもよくて、疲れをとるには寝るに限るのである。ブログを書くために音楽を探しながら、これは疲れをとるのか?とらぬのか?と自問している暇があったら、さっさと寝たほうがいい。 で、穏…

ニーチェに「彼は人間ではない、病だ」と言われた男――ワーグナー「ワルキューレの騎行」

疲れというものは何なのかと考えると、精神的、身体的な疲労が一瞬で飛んでしまうことがありうるとすると、神経が大きな鍵を握っていると思えてならない。もっといえば、神経に作用する特定のホルモンが物理的に足りなかったり、過剰だったりするのではない…

ブラームスの交響曲第1番は、第2楽章から聞くに限る。なんなら、それで終わりでもいい

仕事を終えて疲れ果て、飯も食い終わったので一刻も早く風呂に入って寝たいのだが、こういうときこそ「疲れをとる」という本ブログのテーマの真価が問われる。さて、いま何が聞きたいのだ私は…。 そうだ、こういうときこそ浮世離れしたコテコテのクラシック…

天才の偉業に「生きる価値」を見出して慰められることもある――ラヴェル「ラ・ヴァルス」

いまの時代、テレビなどのメディアを含めて半径5メートルくらいしか見ていないと、世界というのはあまりにくだらなくて生きる価値などないと思えるかもしれない。しかし、過去も含めて世の中には天才と呼ばれる人たちがいる。クラシック音楽を「理解する」と…

ハンバーグとカレーだけでは死ねない人のために――武満徹「弦楽のためのレクイエム」

どういう音楽が疲れを癒すのか考えてみるが、それは一律ではない。テンポの速いものもあれば遅いものもあり、音量のうるさいものもあれば、静かなものもある。響きの甘いものもあれば、苦いものもある――。おそらく、こんな3次元マトリクスで整理することはで…

スカした現代人だって本当は達成感を得たい――エルガー「行進曲 威風堂々 第1番」

鉄板のバッハを紹介したはずなのに、どうも落ち着かない。やっぱり疲れたときには、別の神経を高ぶらせた方が、結局は疲れがとれるような気がする。癒しというと昔のウィンダムヒルみたいなのを想像する人が多いかもしれないが、自分にとっては、あれは癒し…

世の中が混乱しても音楽の中の秩序は変わらない――J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集」

前回まではブログ開設から勢いに任せて一気に5本書いたが、今後は週に1本書けばいい方になると思う。そういうペースで20週書き続けることの方が、1日20本書くことよりも難しい。そもそも何について書くべきなのか。 毎日の疲れを決まった1曲で癒すとしたら、…

100年前に大スキャンダルを起こした男たちの興奮を想像する――ストラヴィンスキー「春の祭典」

交響曲が続いたので、もっと自由な形式で書かれている普通の管弦楽曲を紹介したい。 疲れを取るために、疲れるような刺激をあえて与える癒し方もある。デスメタルで癒されるような。特に、まったりアダージェットではムズムズしてしまうような人には、ストラ…

「強制された歓喜」とやらにあえて乗ってみてやる――ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」

このブログはさっき思いついて作ろうと決め、ブログサービスを探したら「はてな」がよさそうだったのだが、書いてみたら思いのほか書きやすくて満足だ。思いつくままに何本も書いてみよう。粗製濫造だ。 交響曲第5番がつづいたから、ショスタコーヴィチの5番…

甘いだけより苦いけど勢いのある音楽に癒される――チャイコフスキー「交響曲第5番」

このブログは、どうせ匿名で書いてるんだし、自分で書いたことも忘れるだろうから、下書きも推敲もしない。ただ投げっぱなしのように書く。読み返したらこっ恥ずかしいから、読み返しもしない。ただウンコしたくなかったからするように、書く。 前回のマーラ…

現代日本人のケチくさいルサンチマンから距離を置け――マーラー「交響曲第5番」

疲れを取る音楽には、いくつかの種類がありそうだ。ゆったりしたテンポのもの、激しいテンポのもの、音の小さいもの、大きいもの、和声が複雑なもの、単純なもの。いずれも癒しの音楽となる可能性がある。優しい音楽に慰撫されることもあるだろうし、勇まし…